日曜日、家族で近くの山の森林公園に遊びに行きました。
小学生の息子相手に真剣に鬼ごっこした時(正確には、しようとした時)、
我が右足腓腹筋(通称ふくろはぎ)辺りに石が当った様な激痛が走り、急に走れなくなりました。
なんということでしょう!
その日は日曜だったので、ひと先ず息子の肩を借りながら山道を下り、力の入らない足で何とかクルマのアクセルを踏み
家に帰り、お風呂で患部を温めつつ、激痛を我慢して自らリンパケアで応急処置をしました。
エッセンスの抗炎症効果もあり、夜には歩行は可能となりましたが、念のため翌日に近くの整形外科へ行きました。
診断は「肉離れ」。
ウォーミングアップせずに急に筋肉を動かそうとしたのが原因。
しかし、お医者さん見立てで、1週間は歩行困難な筈との事だったが、ホイホイ歩けるのは早期にリンパケアを行なったお陰か?
ところが…
3日後に足首が腫上がり、くるぶし下周辺が紫色に変色していることに気づき、慌ててまたお医者さんへ駆けつけた所、
「肉ばなれの時、腱鞘炎も併発していた様だね、てへぺろ!」
変色は肉ばなれ時の内出血が下に溜まったせいだと。
最初にいっぺんに診断してくださいよぉ!
痛々しい内出血!
お肌の潤い成分として有名なコラーゲンですが、「豚足、鶏軟骨やうなぎ、アンコウなどを鍋で食べるとお肌がスベスベになる!」といまだに信じている人がいます。
まぁ、プラシーボ効果はあるかも知れませんが、科学的には残念ながら効果なしと云わざるを得ません。
コラーゲンは蛋白質の一種なので、腸内では一旦アミノ酸に分解されて、別のものに再構成されるのがオチです。
分子生物学者の福岡伸一氏の言葉を借りると、
「いくら禿た人が髪の毛を食べた所で髪の毛は生えてこないのと同様に、いくらコラーゲンを食べてもそんなに都合よく身体の中で再びコラーゲンになることはない」
との事。
コラーゲンとは蛋白質で出来た網状の繊維で、網の隙間部分にヒアルロン酸やコンドロイチンといった潤い成分を抱き込み、からだの各所に柔軟性をもたらす、わりと一般的な物質です。
ですので、直ちに生命維持に支障が出ている箇所でのコラーゲン生成はあるかも知れませんが、顔の張りや手足関節の痛みなど、優先順位の低いと思われる箇所への補充は後回しだと思います。
からだの仕組みはそんなに都合よくは出来ていないのです。
なぜ“グルコサミン”なのか?
それは、グルコサミンを摂取することでヒザなどの関節痛を和らげる効果があるからです。
関節が痛む主な原因は、(怪我を除き)軟骨が摩滅し傷つく為です。
これは、軟骨を覆う潤滑液の減少も関係します。
軟骨を再生する為にはその材料を補ってやる必要があります。
グルコサミンはヒアルロン酸の材料で、コンドロイチンと一緒になって軟骨を作ります。
だから市販の健康食品はグルコサミンとコンドロイチンはセットになっていることが多いのです。
チョット詳しく言いますと、ヒアルロン酸は体内に吸収される際、一旦「N-アセチルグルコサミン」に分解されます。
だから、効率良く摂取しようと思えば、この「N-アセチルグルコサミン」を飲む方が良いとされています。
このグルコサミンとコンドロイチンはただ摂取すれば良いという訳ではありません。
この2者の“配合”が重要で、米のDr.J・セオドサキスによれば、
グルコサミン 5 : コンドロイチン 4
が理想的配合なのだそうです。
ただ、グルコサミンは最近になって蟹の甲羅から大量生産できる様になり安価になったそうですが、コンドロイチンは鮫軟骨などから採るので、まだまだ高価らしく、この5:4の配合を実現するには商品価格的にはかなり難しいようです。
現在常用している健康食品があれば一度成分の配合比を確認される事をお薦めします。
また、これらのいわゆる『潤い成分』は、
『経口で摂取した場合は、関節疾患改善作用は無いものと医学的には考えられている。これは関節軟骨には血管が存在せず、消化管から吸収された成分が関節内に移行することが原理的に不可能なため。(Wikipedia=コンドロイチン硫酸=)』
という記述も見られる様に、市販の健康食品がどこまでヒザ痛に効果が有るのかは明確ではありません。
あくまでも、自己責任と思い込み効果…ということで。
参考
ぐるぐるぐるぐる ぐるこさみん~
TVでよく聞こえてきます。
なんでグルコサミンが良いのか? 正しく知っている人はどのくらいいるでしょう?
「なんとなく身体に良さそうだから…」
では、メディアの垂れ流し情報に弱い と白状しているようなものです。
「ヒザの痛みに効くらしいから…」
と言うのであれば、なぜグルコサミンがヒザの痛みに効くのか?と掘り下げて理解するべきです。
というわけで、なぜグルコサミンなのかを次回に詳しく説明します。